2016年3月15日火曜日

ネパール的スタビライザーの清く正しい使い方

スタビライザー、つまり、安定化電源のお話です。

ネパールでは主に昇圧機として使われます。
理由は高圧電流から220Vに落とす際のトランスの容量不足か、電圧が低いのだ。

電圧が低いせいでポンプがまともに回らず、断水生活を送る方もいる昨今。
CFL(蛍光灯電球)やLED電球はかなり電圧が低くても光ります。
そして、テレビやラジオも。
ただ、冷蔵庫や電気調理器具、インバーター、コンピューターなどに定電圧は大敵です。

そこで、低い電圧を昇圧してくれるスタビライザーが必要なのです。

ここで、取り上げたいのはモータータイプのスタビライザーです。
基本原理はリレータイプも同じなのですが、リレータイプは定電圧をカットするタイプが多いのです。
逆にモータータイプはかなりの定電圧までカットしない場合が多いです。

さて、この特性がどのように関係するのか?

例えば、2200Wの湯沸かし器を例に考えましょう。
2200Wということは、220Vで動作するので電流は10Aという事になります。
さて、これが150Vしか電圧がないとどうなるか?
答えはゆっくり沸く!です。
150V×10A=1500W
つまり、本来の7割弱の力しか発揮できないわけです。

オーブンや湯沸かし器なら、時間がかかるだけです。
しかし、インダクションクッカー(IHコンロ)や電子レンジなどは電圧が低いとまったくあったまりません。
電子機器も動作不良を起こすか壊れてしまうかもしれません。

スタビライザーには一般的な170V~260Vで動作するものの他に、
下限電圧を150Vまで対応したもの、120Vや90Vに対応したものなどもあります。

が、何でもかんでもあげればよいというものではありません。

150Vから220Vに昇圧した状態で、さっきの2200Wの湯沸かし器を使ってみましょう。
その場合、150Vで2200Wを叩き出そうとするので、電流をたくさん引っ張ることになります。
2200W÷150Vで14.7Aですね。
家の契約容量が15Aの場合、MCB(ブレーカー)は16Aがついています。
それだけなら、ギリギリオーバーですが、インバーターの充電がかかるとアウトです。
使い過ぎでブレーカーが落ちます。

なんでもかんでも電圧を上げればいいというものではなさそうです。

私の友人宅など時間帯によっては130V程度しか供給されていません。
その家の契約容量が5Aだとしましょう。
設置されているMCBは6Aです。

800Wのオーブントースターを、130Vから220Vにスタビライザーで昇圧して使用するとどうなるか?
800W÷130V=6.15Aとなり、容量オーバーで使えません。

ただし、ここで抜け道があります。
150Vまで対応した、ローカットにならないスタビライザーがあるとします。
その場合、昇圧時の最大かけ数は220V÷150Vで1.47となります。
つまり、130Vの供給の場合、130V×1.47=191Vまで昇圧してくれます。
220Vまで昇圧しないのがミソですね。
800W÷220Vで3.64A使用するので、191V×3.64A=695Wとなります。
実際には130Vなので、695W÷130V=5.35Aとなり、ギリギリ使えます。

何が言いたいかというと、何でもすべて昇圧すればよいというものではないという事です。
契約容量に限りがあるのであれば、電圧が低すぎるときに無理に昇圧すると無駄にアンペア数を食うことになるということです。

190V程度あれば、大抵の機械はまともに動きます。
電熱器もそこそこ温まります。

なので、ローカット機能がないタイプの、150Vから昇圧するくらいのタイプが良いというわけです。

120Vや90Vから昇圧するタイプは、電圧が低くでも常に220Vを作ってくれるので良いのですが、
無駄にアンペアを食いすぎで、他の機器が使えなくなってしまうのです。

ということで、スタビライザーを購入する特はローカットのない150Vくらいから昇圧するタイプを狙いましょう。
その方が電気もお金も有効利用できますよ。

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